こんにちは、山中です。

前回の『妊娠中の歯科治療』でお口を清潔に保ちましょう。とお話させていただきました。

つわりがつらくて、歯みがきなんてとても。。
ガムは召し上がれますか?
食べれる方に朗報です。

赤ちゃんが生まれる前、もしくは生まれてすぐに、お母さんがキシリトールガムを噛むことが、子どもの虫歯を防ぐ事も証明されています。

キシリトールのように、数多くの長期にわたる研究で、虫歯の予防効果があると認められた甘味料は他にありません。
世界で最初の研究は1975年にすでに発表されており、その後も日本を含めて多くの研究結果が報告されています。
そこで今回はキシリトールのお話です。

キシリトールは白樺などの木からとれる「キシランヘミセルロース」を原料に作られています。
イチゴ、ラズベリー、プラム、カリフラワー、ほうれん草、レタスなどの果物や野菜にも微量ですが含まれています。
つまりキシリトールは、ヒトに安全な食べ物です。

例えばイチゴには乾燥重量100g中に300mgほどのキシリトールが含まれています。
しかし、虫歯予防に効果的な量(1日約5~10g)には満たないので、虫歯予防のためにはガムを活用するのがおススメです。

キシリトール

(日本フィンランドむし歯予防研究会より引用)

 

◇◇キシリトール含有率50%以上のものを選びましょう◇◇
糖質(炭水化物)中におけるキシリトールの割合が50%を超えていることを確認し、できるだけ高配合のものを選びましょう。
むし歯予防に効果的なキシリトール製品には、甘味料としてキシリトールが50%以上含まれていることが望ましいといわれています。
キシリトールの含有率が明記されていない時は、成分表示を見て、「キシリトールの量」と「炭水化物の量」が近い値のものを選ぶとよいでしょう。
市販されているキシリトールガムの場合、キシリトール配合と書いてあっても、微量しか配合されていない場合もあるので注意が必要です。

◇◇1日5~10gの量を3回以上に分けて食べると虫歯予防に効果的◇◇
虫歯予防でキシリトールが効果的な1日の量は5~10g程度なので、キシリトールガム2粒を1日2、3回噛むと効果的です。
この量を長期間続けていくとプラーク(歯垢)にいる虫歯の悪玉菌が善玉菌に変わっていきます。

◇◇効果的な噛み方◇◇
キシリトールの成分は噛み始めの時に多く出ます。
噛み始めの唾液を、口の中に長く止まらせると、虫歯菌に浸透しやすくなり、虫歯予防の効果が上がります。
キシリトールガムは食後30分以内に噛み始めるようにしましょう。
ガムを噛むことによって多くの唾液が出ます。
唾液は虫歯菌の出した酸を中和したり、酸で溶かされた歯を修復する力があります。
そのため虫歯がなりにくくなります。

キシリトールガムにはベトベトした歯垢をサラサラにする効果もあります。
歯磨きをする前にキシリトールガムを噛むことによって歯垢が落ちやすくなります。

食後→ガムを噛む→歯磨きが効果的です!

またたくさん取りすぎると個人差はありますが、おなかがゆるくなる方もいます。
キシリトールは食物繊維と同じで、消化・吸収がされにくいため、腸内の水分が増える事によって下痢が起こると言われています。
この現象は一過性のもので体に害はありません。

もしキシリトールガムを噛み始めるのが不安な方は最初は1日1回、少しの量(1日2gほど)からゆっくり始めてみましょう。

キシリトールは、プラークを剥がれやすくし、ブラッシングの効果を上げたり、フッ素と一緒になってより歯を硬くするなど、普段の虫歯予防に加える事で大きな効果を発揮します。
しかし、虫歯を防ぐには正しい歯ブラシと定期的な歯科検診が必要になります。
歯みがきや定期検診などメインテナンスにキシリトールを毎日の習慣にプラスして、虫歯予防を行うと効果的です☆

こんにちは、山中です。

 

「妊娠中は歯科治療ができるの??」
「麻酔やレントゲンなど赤ちゃんへの影響も心配。。。」

 

しかし、実は妊娠中も歯科治療はできます。
出産後までそのままにすると、虫歯や歯周病を悪化させてしまうこともあります。
また、妊娠中に歯科治療をきちんとしておくことは胎児や生まれた赤ちゃんにとってもメリットがあります。
出産後、自分の事は後回しにしてしまいがち、妊娠中に検診をすることをおススメします。

 

◆◇治療はなるべく妊娠中期に◇◆
妊娠中は体調の変化が大きく変化しますので、できるだけ安定期(妊娠5~7ヶ月頃)に治療するようにします。
妊娠初期はつわりで気分が悪くなりやすい時期ですから、なにか処置をするにしても、応急処置程度にとどめておくほうが望ましいです。

安定期であれば、歯科での処置が胎児にも影響が出にくいので、妊娠中になにか治療が必要なのであれば適切な時期とされています。
妊娠8ヶ月以降は赤ちゃんが大きくなって母体に負担がかかる時期なので応急処置とし、出産後に改めて治療するほうがよいです。

妊娠中はつわりや唾液の減少など、お口の中のPHが酸性に傾いたりして虫歯が発生しやすい状態になります。
また、歯周病菌の中には女性ホルモンを好む菌が生息していて、妊娠中に女性ホルモンの働きが活発になることで、歯周病になる可能性が高くなります。
早い時期からお口の中を清潔に保つ歯みがき習慣をつけておくことが大事です。

 

◆◇赤ちゃんへの影響は??◇◆
◇麻酔による影響◇
歯科で使用している麻酔は歯茎に打つ局所麻酔なのでお腹の赤ちゃんへの影響は心配しなくても大丈夫です。
そして、歯科治療で一般的に麻酔として使われているのはキシロカインという薬で、これは無痛分娩にも用いられているものですので問題ありません。

どうしても麻酔が必要な治療もありますが、このように問題のない麻酔が使われていますので安心です。

 

◇レントゲン(X線)による影響◇
歯科で一般的に行われるX線撮影による被曝線量は、一年間に受ける自然放射線の被曝線量に比べても、比較にならないほど低いです。
撮影装置も改良され、高感度フィルムも普及しています。
また撮影時には鉛入りの防護エプロンを使用しますので、胎児への影響はほとんどありません。

 

◇投薬による影響◇
一般に歯科治療に投与される薬は【化膿止め】と【痛み止め】が主です。
薬は歯科医師ができるだけ安全性の高いものを必要最低限の量と期間で投与するようにしています。
基本的に胎盤を通過するお薬は避けるようにし、お腹の赤ちゃんに影響の無いものを選びます。
これらはかかりつけの先生とよく相談した上で用法・容量を必ず守って服用して下さい。

特に薬は妊娠初期に影響が出やすいので、妊娠中には歯科の薬だけでなく、一般の薬も出来るだけ避けましょう。

 

虫歯は細菌が感染して起こる病気ですが、生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌はほとんどいません。
しかし、虫歯菌は生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月くらいの間に大人とスキンシップをする事により赤ちゃんにうつると言われています。
赤ちゃんとご対面するまでに、口内環境を整えることはとても大切になります。

 

それでもつわりで歯みがきなんて。。
私も食べつわりがひどく、具合が悪くなったら口の中にガムなど歯には一番よくないダラダラ食べをしてました。。
しかし、

歯みがきがしにくい時は、食べた後にぶくぶくうがいでもOK!
ヘッドの小さい歯ブラシ、歯みがき粉なしか少量でも!

少しでもお口の中を清潔に保とうと気遣いすることが大切です!

 

歯医者さんを上手に活用し、生まれてくる赤ちゃんのためにもお口の健康を維持しましょう。
不明なことがあれば、当院でも衛生指導、ご相談行っておりますのでお申しつけください☆

母子

 

こんにちは、山中です。
あいにくの悪天候続きですが、みなさまは楽しい夏休みをお過ごしでしょうか。

 

ところでみなさまは「歯の色」気になったことありますか?

「ステイン(着色汚れ)」は、お茶やコーヒーに含まれる色素(主にタンニン)やタバコのヤニ(ニコチン、タール)などが、歯の表面に付着してできる、歯の汚れです。
時間の経過とともに歯に固着し、落ちにくくなります。
そのため、飲食後は歯磨きで予防することが大切です。

ステイン

ステインを除去するために行うのが歯のホワイトニングです。
最近ではご自宅でも十分な効果が得られるホワイトニングのアイテムが増えてきました。

 

しかし注意していただきたいのが・・・
◆歯の表面を強くこする
◆強力な研磨剤や漂白剤のある歯みがき粉を使用する

のはおススメできません。

 

歯のエナメル質をコーティングするステインを無理やりはがしてしまうと、エナメル質が削れてしまったり、歯の表面に傷ができて、更にステインが付きやすくなることもあります。

 

それではホームホワイトニングとはどういった方法なのでしょうか?

歯科医院でマウスピースを作成し、自宅で作成したマウスピースに薬剤を入れて装着し、歯を白くする方法です。

 

ご自宅で、ご自身のペースでホワイトニングを行う事ができますので、歯医者さんに通う時間があまりとれない方にお勧めです。

当院でも採用しております。

 

簡単な流れをご紹介します。

◆◇◇◆

カウンセリングでホワイトニングの方法、効果、費用についてご説明致します。

患者さんのお口の形に合わせたマウスピースを作成します。

マウスピースの装着方法や、ホワイトニングの手順などをご説明します。

自宅で2時間程度、薬剤を入れたマウスピースを歯に装着していただきます。

白くなるまでは、およそ1~2週間程度です。

◆◇◇◆

 

ご自宅で好きな時間にできますので、忙しい方には、おすすめのホワイトニング方法です。

ホワイトニングのご相談も受け付けております。

少しでも気になる方は、お気軽にご来院ください☆

ホワイト

こんにちは、山中です。

一般的な生活者の歯に対する意識は、ライオン株式会社が2014年に行った調査では以下の様な結果が出ています。

《Q.歯科医院へどのようなきっかけで行きますか?》─────────────────────────

 ■1.痛みの症状が出た時 80.20%

 ■2.しみる症状が出た時 18.50%

 ■3.健診で指摘された時 12.30%

 ■4.歯ぐきが腫れた時 11.10%

 ■5.歯石が気になった時 9.90%

 ■6.歯ぐきから出血した時 4.90%

 ■7.他人からすすめられた時 3.70%

 ■8.着色が気になった時 2.50%

 ■9.口臭が気になった時 0.00%
─────────────────────────────────────────────────

例え水面下で疾病が進行していても、異常を感じなければ歯科医院には行かず、治療が終了したり、治療途中でも痛みが引くと通院をやめてしまう患者さんもいるのが実状です。

そのために初診時に、治療完了を目指した説明ではなく、生涯健康な口腔状態を維持することを目指した説明をしなければならないのです。
なので歯医者に行くと余計な治療までされてしまう。と思われる方も多いかと思います。

 

「歯が痛い」「歯がしみる」「歯ぐきが腫れた」など、何らかの症状があるために行かれることが多いのではないでしょうか。
しかし、症状が現れてからでは虫歯や歯周病が進行してしまっていることも多く、治療に期間や回数を要したり、最後には抜歯しなければならなくなることもあります。
そうなる前に定期的に歯医者さんで検診を受け、なるべく早めに症状の進行を食い止めることが大切です。

人間の永久歯は、一度抜けてしまったら二度と生えてはきません。

永久歯

もし歯が無くなってしまった場合はインプラントなどの治療法もありますが、噛む機能や見た目は戻せても、やはり天然の歯に勝るものはありません。

治療ではなく、予防で歯医者さんに通って、健康な歯とお口を保っていきましょう☆

 

誠に勝手ながら、当院は8/9(水)~11日まで休診させていただきます。

それ以外は通常通り診察しております。
お口の健康で気になることがありましたら、お気軽にご来院ください☆

スタッフ一同お待ちしております!

natu

こんにちは、山中です。

前回記載しました乳歯と世代交代していく大人の歯、永久歯についてのお話です。

 

永久歯が生えてくるのは6歳頃からで、すべて生えそろうのは15歳ぐらいです。
この永久歯の数は親知らずを除くと上下14本ずつで、この永久歯の生えてくる順番は、まず乳歯の一番奥の歯の後ろ側に第一大臼歯(6歳臼歯)が生え、その後に乳歯の前歯→ 横の歯→ 最後に6歳臼歯の後に、一番後の歯が生えます。
乳歯と同様に生える時期や順番は個人差がありますから、 まわりのお子様とくらべて遅かったりしてもあまり気にしないでください。
この通りでない場合もありますので、心配なようでしたら歯科医院に相談してみましょう。

 永久歯

■ 永久歯の特徴

①永久歯の合計数は28本(親知らず4本を含めると32本)

②根がしっかりしていて太い

③色は乳白色(乳歯と比べるとやや黄色)

④歯の頭は、乳歯より大きくて高さがある

⑤エナメル質・象牙質が乳歯より厚い

⑥歯の大きさに対し、神経の入っている(歯髄腔)がせまい

 

前歯の生え変わりで問題になるのが、永久歯が生えてこない、乳歯と重なって生えてくる、歯間があいている、の3つのトラブル。
多くの場合は、様子を見るうちに自然と解消していくものです。
しかし、症状によっては歯科医院での処置が必要なケースもあります。
基本は経過観察で解決しますが、半年くらい異常が続くようならお近くの歯科医院までご相談ください。

乳歯同様、永久歯も生え始め約2年間は、まだ未熟で弱い組織なので虫歯になりやすいので注意が必要です。
成熟した丈夫なエナメル質にするためには唾液からミネラルを取り込んだり、フッ素で強化したりすることをおススメします!

奥歯の虫歯予防にはシーラントも効果的です!

特に最初に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)は最も虫歯なりやすい歯です。
6歳臼歯を守りましょう。

永久歯は一生大事に使い続けるものです。
常に健康な状態に保つことが大切です☆

こんにちは、山中です。
夏休みに入り、おかげさまでお子さま連れの患者さまたくさんご来院いただいております。

 

そこで今日は子供の歯についてのお話です。

6歳くらいから徐々に抜け落ち、大人の歯と交代する乳歯。
ただ乳歯の生え始めは、本数や生える順番などちょっとした事が気になり、周りの子と比べて不安になった経験はありませんか?

子供の成長に大切な乳歯とはどのような役割があるのでしょうか?
赤ちゃんの乳歯は、一般的に生後5~8ヶ月頃から生え始め、2~3歳で乳歯が20本生え揃います。
しかし、赤ちゃんの歯が生える時期には個人差があり、1歳頃まで生えない子もいれば、稀に生れてすぐに生えていることもあります。

赤ちゃんの乳歯自体は、実はママのお腹にいるときから作られ始めています。
妊娠7~10週頃には乳歯の芽である歯胚(シハイ)が形成され始め、妊娠3ヶ月になると、永久歯の歯胚の形成も始まるといわれています。

 

本数

■ 乳歯の特徴
乳歯は大人の歯が生えそろうまで、食べて・飲んで・話して・噛んだりするすることを通じて、頭の骨の成長や顎、脳の発達を助けたりします。

① 数は合計20本

② 色は乳白色や青白色

③ 歯の根(歯根)が曲がったり開いている
→乳歯の根の近くには、永久歯の歯胚があり、それが成長するに従って乳歯の根が吸収はさていきます。

④ 歯の頭は大きくて、根は短い

⑤エナメル質や象牙質が永久歯より薄い

⑥ 神経の入っているところ(歯髄腔)が大きい

 

赤ちゃんが1歳を過ぎても、乳歯が生えてこない場合もあります。
しかし、歯茎がほかの部分に比べて膨らんでいる状態であれば、下に歯がある証拠なので心配いりません。

しかし、1歳を過ぎても歯が生える気配が全くなければ、生まれつき歯の芽ができない「先天性欠如歯」、2本分の歯がくっついたまま生えてくる「癒合歯」といったトラブルがある可能性もあります。

乳歯が足りないからといって、永久歯まで影響するとは限りません。
しかし、癒合歯の場合は歯ブラシで汚れが取り切れず、虫歯になりやすいといったリスクもあるので、疑いがある場合は早めに歯科医に相談しましょう。

1歳6か月児健診の歯磨き指導のときに相談するのもおすすめです☆

 

乳歯は永久歯と生え替わります。
どうせ永久歯に生え変わるし・・・と乳歯の間、虫歯を気にしないのは間違いです!!

乳歯が虫歯になってしまうと、その奥にある永久歯にも影響します。
乳歯の虫歯の進行は、とても早いので毎日チェックしていきましょう☆

乳歯虫歯影響

 

乳歯は食べものを噛む以外にも、赤ちゃんの健康や身体の成長を促す大切な役割があるもの。

乳歯が生えだしたときから、日々のケアをしっかり行っていきましょう。

赤ちゃんのころからお口を掃除する気持ちよさを覚えてもらい、自然に磨けるようにすることが大事。
決して無理強いはせず、楽しい雰囲気で始めましょう☆

当院では、緊急のとき以外には、無理やり治療をはじめるのではなく、まずは、慣れてもらうところからスタートします。お気軽にご来院ください。

 

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玉川学園駅前ファミリー歯科電話番号

042-729-0308

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〒194-0041
東京都町田市玉川学園7-4-4 クリーピア野口1F

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小田急線「玉川学園前駅」 南口徒歩1分

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休診:祝祭日

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