歯の神経を抜くとき
2020年1月24日
こんにちは、山中です。
虫歯を治療するとき、「虫歯の神経を抜く」という表現が出てきます。
しかし、「神経を抜く治療」は具体的に何をしているか、ご存じでしょうか?
神経を抜くときは、歯の内部をきれいに無菌化する処置が必要です。
「神経を抜いて、歯の内部をきれいにする」までの一連の治療を「根管治療(こんかんちりょう)」と呼びます。
虫歯などによって歯の中の神経にまで細菌が入ってしまうと、痛みが出てしまいます。
神経を抜く必要があるかどうかは、虫歯の進行度で判断します。
一般に「虫歯がどれくらい進んでいるか」は、「C0~C4」の4段階で示します。
歯髄が虫歯菌に感染すると、「歯髄炎(しずいえん)」という炎症を起こします。
「C3」の虫歯が歯髄炎になると、もう健康な状態には戻りません。
歯髄を助ける方法はないのです。
炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。
場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。
根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
重度の虫歯になると、歯の神経を抜く治療が必要です。
神経のなくなった歯は将来的に抜歯に至る確率が上がります。
神経が保存できる「小さな虫歯」のうちに歯科治療をはじめましょう。