大人の歯は黄色い??
2017年11月15日
こんにちは、山中です。
小さい子どもの歯ってとっても白く感じませんか??
小学生くらいのお子さんのいる方、
子どもの歯が生え替わったとき、乳歯は白かったのに、生えてきた永久歯が黄色っぽく感じませんか?
歯の色は、永久歯と乳歯を比べると、誰でも永久歯の方が黄色いです。
歯の一番外側の部分をエナメル質といいます。
エナメル質は、中の象牙質(そうげしつ)という部分を覆っています。
この象牙質はエナメル質に比べて黄色っぽい色をしています。
乳歯より、永久歯のほうが象牙質の厚さがあるので、それが透けることによって、黄色っぽく見えるのです。
特に、乳歯と永久歯が混在しているときは、永久歯の黄味が目立ってそう見えてしまうのでしょう。
だんだん生え変わった永久歯が増えてくれば、気にならなくなることが多いようです。
永久歯本来の色なので安心ください。
ただし、前歯の永久歯が黄色くなる原因として考えられるものに「エナメル質の形成不全」があります。
エナメル質は歯の表面を覆っている部分で、軽度なら表面が黄色っぽかったり茶色い部分があったりする程度ですが、症状が強い場合には、へこんだり穴が開いたり欠けたりすることがあります。
なかには、エナメル質がほとんど形成されなくて、象牙質がむき出しの状態で生えてくる場合もあります。
エナメル質形成不全があっても、ごく軽いものであればあまり深刻に考える必要はありません。
ただし、歯の強度が弱いため、虫歯にもなりやすく、虫歯になると進行が速いので注意が必要です。
生え変わりのお子さんの歯で、もし心配な場合には歯科医院を受診することをおすすめします。
永久歯は一生付き合っていくもの。しっかりケアして大切な歯を守っていきましょう!