乳歯の大切さ
2017年8月2日
こんにちは、山中です。
夏休みに入り、おかげさまでお子さま連れの患者さまたくさんご来院いただいております。
そこで今日は子供の歯についてのお話です。
6歳くらいから徐々に抜け落ち、大人の歯と交代する乳歯。
ただ乳歯の生え始めは、本数や生える順番などちょっとした事が気になり、周りの子と比べて不安になった経験はありませんか?
子供の成長に大切な乳歯とはどのような役割があるのでしょうか?
赤ちゃんの乳歯は、一般的に生後5~8ヶ月頃から生え始め、2~3歳で乳歯が20本生え揃います。
しかし、赤ちゃんの歯が生える時期には個人差があり、1歳頃まで生えない子もいれば、稀に生れてすぐに生えていることもあります。
赤ちゃんの乳歯自体は、実はママのお腹にいるときから作られ始めています。
妊娠7~10週頃には乳歯の芽である歯胚(シハイ)が形成され始め、妊娠3ヶ月になると、永久歯の歯胚の形成も始まるといわれています。
■ 乳歯の特徴
乳歯は大人の歯が生えそろうまで、食べて・飲んで・話して・噛んだりするすることを通じて、頭の骨の成長や顎、脳の発達を助けたりします。
① 数は合計20本
② 色は乳白色や青白色
③ 歯の根(歯根)が曲がったり開いている
→乳歯の根の近くには、永久歯の歯胚があり、それが成長するに従って乳歯の根が吸収はさていきます。
④ 歯の頭は大きくて、根は短い
⑤エナメル質や象牙質が永久歯より薄い
⑥ 神経の入っているところ(歯髄腔)が大きい
赤ちゃんが1歳を過ぎても、乳歯が生えてこない場合もあります。
しかし、歯茎がほかの部分に比べて膨らんでいる状態であれば、下に歯がある証拠なので心配いりません。
しかし、1歳を過ぎても歯が生える気配が全くなければ、生まれつき歯の芽ができない「先天性欠如歯」、2本分の歯がくっついたまま生えてくる「癒合歯」といったトラブルがある可能性もあります。
乳歯が足りないからといって、永久歯まで影響するとは限りません。
しかし、癒合歯の場合は歯ブラシで汚れが取り切れず、虫歯になりやすいといったリスクもあるので、疑いがある場合は早めに歯科医に相談しましょう。
1歳6か月児健診の歯磨き指導のときに相談するのもおすすめです☆
乳歯は永久歯と生え替わります。
どうせ永久歯に生え変わるし・・・と乳歯の間、虫歯を気にしないのは間違いです!!
乳歯が虫歯になってしまうと、その奥にある永久歯にも影響します。
乳歯の虫歯の進行は、とても早いので毎日チェックしていきましょう☆
乳歯は食べものを噛む以外にも、赤ちゃんの健康や身体の成長を促す大切な役割があるもの。
乳歯が生えだしたときから、日々のケアをしっかり行っていきましょう。
赤ちゃんのころからお口を掃除する気持ちよさを覚えてもらい、自然に磨けるようにすることが大事。
決して無理強いはせず、楽しい雰囲気で始めましょう☆
当院では、緊急のとき以外には、無理やり治療をはじめるのではなく、まずは、慣れてもらうところからスタートします。お気軽にご来院ください。