タバコによる歯のリスク
2017年10月11日
こんにちは、山中です。
10月に入り、「スポーツの秋」が到来しましたね。
週末はお天気が不安定ですが、その後秋晴れが続き過ごしやすくなるといいです!
スポーツの祭典といえば、2020年オリンピック・パラリンピックが東京で開催されます。
オリンピック開催に向け、「タバコのないオリンピック」の実現が各地で求められています。
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。
実際のところ、歯にはタバコによる影響はどの程度あるのでしょうか?
◇◆虫歯にかかりやすくなる
喫煙者は非喫煙者と比べて約3倍も虫歯になりやすいのです。
タバコを吸うと自律神経の働きにより唾液の分泌が落ちます。
唾液が減ってしまうことで、口の中の細菌を洗い流す作用(自浄作用)が弱くなり、虫歯の原因となる歯垢が溜まりやすくなります。
また、唾液には初期虫歯を修復する再石灰化作用というのがあります。
その効果も期待できなくなるため虫歯が発生しやすくなります。
タバコに含まれるタール(ヤニ)はベタベタしているため、歯垢がその部分に停滞しやすくなるため虫歯の原因となります。
◇◆歯周病を発症・進行させる
タバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素の影響により、血行不良、免疫力低下が起こり、歯周病を発症・進行させやすくなります。
また、歯茎を硬くして出血もしにくくなるため、歯周病に特有の症状を隠してしまい、気づいた時には手遅れになっていることも少なくありません。
◇◆歯が汚くなる
ヤニが歯にこびり付くと、なかなか取れず歯が汚く見えてしまいます。
また、こびりついたヤニは有害物質を周囲に放出し続けます。
◇◆口臭がひどくなる
タバコの独特の臭いに歯周病が加わると、口臭を周囲に撒き散らすことになります。
◇◆歯茎が黒くなる
タバコによりビタミンCが破壊され、歯茎にメラニン色素が沈着してどす黒くなっていきます。
◇◆粘膜の病気や口腔ガンを起こす
口の中の至る部分の粘膜に有害物質が作用し、粘膜の病気やガンを引き起こします。
◇◆味覚異常を起こす
唾液の減少により舌の表面に舌苔が付着しやすくなり、味がわかりづらくなります。
禁煙をすることで、お口の中の病気のリスクを大幅に下げることができるだけでなく、味覚も正常になって食事も美味しく感じられます。
またタバコから身近な人の健康を守ることもできます。
「大切なひとだけでなく、その周囲を守る」ため、積極的に禁煙をおすすめします。
お口の健康で気になることがありましたら、お気軽にご来院ください☆